はなしのタネ

次に誰かに会ったときのために

30/12/2023 The Glenn Miller Orchestra @Barbican

幾度となく足を運んでいるバービカンだが、2階席に座るのは初めてだった。

クリスマスホリデー中だからか、観客が多い印象で、トイレも混雑していた。

こちらの建物は築40年くらいだからか、トイレの流れは非常に悪く、個室数は多いものの、構造上、列の並び方がわかりにくくなってしまうのは毎度不満である。

 

ステージ両袖にはクリスマスツリーが配置され、かわいらしい。

バンドメンバーのジャケットは赤で、コンダクターは青。ベタで分かりやすくて良い。

思いのほか、どの曲でもプレーヤーたちは右に左に楽器を向けたり、立ったり座ったりとアクティブに動いていた。

 

グレンミラーオーケストラとは、ビッグバンドのスタンダードなジャズの演奏集団だと思っていたので、歌手やダンサーを擁し華やかなステージングを演出しているとは知らなかった。トロンボーン兼歌手の方もいて、芸達者!

 

わたしは中学高校と吹奏楽部だったので、自分も演奏したことのあるナンバー、例えばシングシングシング、インザムード、虹の彼方に、ムーンライトセレナーデ、アメリカンパトロール等、生で聞けて楽しかった。どれも世界中の誰もが知っているナンバーであろう。メジャーであること、大衆的であることの強さを感じた。

 

公演中に、自分にはアメリカ的、ヨーロピアン的なバックグラウンドのなさを実感した場面があった。

コンダクターが、次の曲では客席の通路に出て踊っていいよ、と言ったナンバーで、少なくない数の観客が本当に踊り出したことである。中にはくるくると回り始めるカップルも。踊りなれている感じだった。驚いた。

 

クライマックスで威風堂々を持ってくるという構成に泣けた。マーチングってアメリカの象徴なんだろうか。高校の時部活のコンサートで、わたしたちも同じ構成にしていたのでやはり本家本元のそうなのかと今更ながらに知った。

 

グレンミラーオーケストラを調べると、アメリカ本土で演奏しているグレンミラーと、ヨーロッパ・中東・日本等で来るグレンミラーとはメンバーが違うようだ。のれん分け的な感じなのだろうか?

気楽に楽しめた良いステージだった。

 

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